皆さんは春夏秋冬、旬の食材を食べられているでしょうか?旬の食材はその時期が特に美味しく、栄養価が最も高く、季節感も取り入れられることから是非とも食卓に取り入れたいものです。
ただ、食材は天候によって変動があり、その年の天候を注視する必要があります。どういうことか見ていきましょう。
1.食材は天候に左右される?
近年、世界各地では地球温暖化に関連し、天気や気温が予測し辛い気象状況となっています。私たちの住む日本も例外では無く、毎年のように酷暑や豪雨災害による被害が発生し、食材に様々な影響をもたらしています。
ここからは代表的な天候である晴れと雨を中心に、気象状況における食材への影響を見ていきましょう。
晴れの日が続くと・・・
皆さんの食卓によく並ぶたまねぎやにんじんを始め多くの野菜は陽性植物です。この陽性植物は、一日6時間以上の直射日光を浴びられるような環境下で育てることが望ましいと考えられていますから、野菜の収穫量は日照時間が大きく関わっています。晴れの日が続いたと感じたのであれば、野菜は大きく美味しく育ち、多く収穫できることでしょう。
ただ、収穫量が多いと供給過剰となってしまい廃棄となってしまったり、規格外だと出荷せずに畑の肥やしとなってしまうものも出てきます。このように食品ロスに繋がっているということも知っておきましょう。
また、特に夏や秋に暑さが続き、日本近海の海水温が高くなると台風の勢力が発達すると言われています。台風によって作物に被害を受けると、野菜の流通量も減ってしまいますし、漁業にも出られませんから海産物の流通量も減ってしまうでしょう。
雨が多いと・・・
雨といえば梅雨を思い浮かべる方も多いはず。そう、梅雨は夏の野菜の出来を決めると言わしめるほどに重要な時期なのです。
その理由はいくつかありますが、湿気による野菜の病気やカビの繁殖を招いてダメにしてしまうこと、降雨量によっては根腐れをおこしやすくなること、雑草が成長してしまい野菜が取るべき栄養を奪ってしまうこと等が挙げられます。
梅雨以外にも秋雨や春の長雨等の降雨量によって、来る季節の食材の流通量や美味しさが変わってくるため注意が必要です。
さて、雨が多いと野菜にとっては不利な気象条件ですが、海産物にとっては有利条件であるとも言えます。例えば千葉県銚子市沖のイワシの漁場には、大雨によって利根川から大量の水が流れてくるそうで、このときにイワシの成長に必要なプランクトンを多く運んできてくれるため、美味しいイワシに成長してたくさん獲れることもあるようです。
2.予測の参考してみよう!2020年に楽しめた旬の食材をご紹介
天候による野菜や海産物の動向を見てきましたが、天候によっては美味しく食べられるものがあることもお分かりいただけたと思います。その年の天候によって楽しめる旬の味覚があるのは嬉しいことですよね。
そこでここからは、2020年に楽しめた旬の食材を天候とともにご紹介していきますので、皆さんの予測の参考にしてみてくださいね。
2020年に楽しめた旬の食材①マツタケ
2020年の秋はマツタケが豊作であるとテレビ等で見かけた方もおられたことでしょう。この年のマツタケは大変豊作で大きく育ったものが多く、価格は例年の半額以下にまで下がったため手を出しやすい食材となりました。
どうしてこのようなことになったのかと言うと、梅雨が例年よりも長かったことが挙げられます。例えばマツタケの産地である長野県の梅雨入りは6月11日頃であり、梅雨明けは8月1日頃となりました。これは前年よりも8日遅い梅雨明けであり、マツタケの発生・成長には土壌中の水分量が重要と考えられていることから、多く収穫できたことが考えられます。
楽天市場・松茸
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/松茸/
2020年に楽しめた旬の食材②秋冬の旬の食材
2019〜20年の冬は暖冬傾向にあり、平均気温も全国的に高くなりました。積雪も少なく、しかしながらほどよく雨が降りましたので野菜も順調に成長し、特に冬の味覚であるだいこんは大きく美味しく育ちました。雪が少ないと水不足などの問題も生じやすくなりますが、このような恩恵も受けられるため、悪いことばかりではないのかもしれませんね。
また、気象庁によると2020年に本土に上陸した台風は0となり。作物への被害も少なかったことから秋冬の旬の食材であるみかんや白菜、ほうれん草、長ねぎ等が美味しく成長し、十分流通したと考えられています。
ふるさと納税・旬の野菜
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/秋冬野菜 ふるさと納税/
まとめ
多くの食材には旬があり、その時期は特に栄養分が高まっていたり、流通量が増えたりと良いこと尽くしであるため、食卓に取り入れようとする方も多いのかもしれません。そんなときに日々の天候に目を向けておけば、その年の旬の食材の流通量であったり美味しいものかどうか、お得であるかどうか等を知ることができます。今まで気にしていなかった方は、毎日の食事をより豊かなものにするために、天気を注視してみてはいかがでしょうか。